日の出の頃、東の空が薄紅色や鮮やかな紅黄色に燃え立つこと。太陽の光が大気層を通過する時の散乱現象によるもので、夏のみの現象ではないが、特に夏の朝焼けは雄大・荘厳であり、「夕焼」とともに夏の季語とされている。朝焼けは、天気の下り坂のときに多く見られる。朝焼けで空一面が赤くなると、2、3日以内に雨が降るといった言い伝えは多い。


日の出の頃、東の空が薄紅色や鮮やかな紅黄色に燃え立つこと。太陽の光が大気層を通過する時の散乱現象によるもので、夏のみの現象ではないが、特に夏の朝焼けは雄大・荘厳であり、「夕焼」とともに夏の季語とされている。朝焼けは、天気の下り坂のときに多く見られる。朝焼けで空一面が赤くなると、2、3日以内に雨が降るといった言い伝えは多い。


卯月(陰暦4月)の頃の、晴れるでもなく、雨が降るでもない、曇りがちでいてうすうすと空が覗く明るい日和をいう。梅雨に入る前の小休止といった感じの空合いだ。卯月は陽暦ではほぼ五月に当たるが、五月と言ってしまっては表現しきれない微妙な味わいが、この言葉にはある。


桃は中国原産だが、弥生時代に日本に渡来した。晩春に、五弁一重の淡江の花を咲かせる。桃の花には、桃源郷の説話があるように、長閑な理想郷のイメージがあり、また、雛祭の花でもある。
掲句は、行きずりの山家から赤ん坊の泣き声が洩れてきたという。日頃は静かな山辺に、生まれて間もない嬰(やや)の泣き声が響き渡る。折から、桃の花が、赤子の誕生を祝福するかのように咲き盛っている。旧暦で祝う桃の節句の頃の明るさと華やぎがあろう。『俳句』2023年6月号。
俳句で「花」といえば桜の花のことだが、「花」と桜は同じではなく、桜より豊かな広がりを持つ。雪月花の雪や月と同様、日本人の風雅の心の根幹を形作るものだ。
掲句は、宴や舞台が果てた後の静寂が感じられる作品。「月今宵」は仲秋の満月の夜のことだが、「花今宵」にも、満開となった桜を夜になっても愛でる花時特有の気分があろう。闇へ戻っていくのは、宴に集まった人たちであり、舞台で演じた役者や観客であり、また、花の精でもある。やや抽象的な句柄ながら、爛漫と咲き盛る花が夜目にも見えるようだ。『俳句』2023年6月号。
軽鴨は、日本全国の河川や湖沼に生息する鴨の一種。日本で見られる鴨のほとんどが渡り鳥で日本では繁殖をしないが、軽鴨は1年中見られ、晩春から夏に産卵する。孵ったばかりの雛は、全身黄褐色の綿羽に覆われていて小さな毬のようだが、少しずつ翼が生え、模様がはっきりしてくる。親の軽鴨が軽鳧の子を沢山引き連れて水面を行き来する様は、いつまでも見ていたい微笑ましい眺めだ。
上の写真は5月25日、下の写真は6月20日撮影。7羽が3羽に減っている。

