ヒガンバナ科の球根草。中南米原産で、複数の原種から数百種類の園芸品種が作られている。春に花茎と葉がほぼ同時に地上に現れ、その後開花。百合に似た6弁の大きい花を2~4個つけた様子は、帆船が大きな帆を上げたようだ。花の色は白・赤・薄紅・淡黄など。冬になると枯れて地上部がなくなる。

ヒガンバナ科の球根草。中南米原産で、複数の原種から数百種類の園芸品種が作られている。春に花茎と葉がほぼ同時に地上に現れ、その後開花。百合に似た6弁の大きい花を2~4個つけた様子は、帆船が大きな帆を上げたようだ。花の色は白・赤・薄紅・淡黄など。冬になると枯れて地上部がなくなる。

春は雪解けの季節だ。春の日差しや雨、東からの風は雪解けをうながし、多くの山々を被っていた雪は、日々消え去って、山膚が現れる。しかし、富士山の雪解けは夏に及ぶことから、「雪解富士」として仲夏の季語になっている。日々緑を深める山々の後ろに、ひと際高く聳える富士山を仰ぐ気分は爽快だ。また、旧暦五月、雪が消えて夏の大地に聳え立つ富士山を「五月富士」と称し、やはり仲夏の季語。

夏の木立が鬱蒼と茂って、太陽を遮り、昼なお暗いさま。落葉樹が芽吹き始めた頃の森は、さんさんと日が差し込んで、その明るさに春の到来を実感するが、夏になり、若葉青葉が日を遮るようになると、森の中は昼間もめっきり暗くなる。「緑陰」が木洩れ日のある明るい木陰を想像させるのに対し、「木下闇」は鬱蒼とした木陰の暗さに焦点が当たっている。明るい所から急に木陰に入った時など、昼間でも「闇」と呼べるような暗さを感じることがある。

ユキノシタ科の常緑多年草。「雪の下」「鴨足草」とも表記。北海道を除く全国の山野に自生するが、庭園にも植えられる。半日陰で湿った場所を好む。初夏に高さ20~50センチの花茎の先に、下2枚の花びらだけが大きな白い5弁花を咲かせる。小振りの花なので見過ごしがちだが、よく見ると、楚々として味わい深い花である。

「明易し」は「短夜」の傍題で、夏の夜が短く、忽ち明けかかることをいう。
掲句は、近くの公園の池での早朝の嘱目。カルガモが一羽の雛鳥を従えて泳ぎ回っていた。数日前は二、三羽の雛を従えていたのが、鴉に襲われたのか、たった一羽になってしまったのだ。最後の一羽だけはどうか無事に育って欲しいと心の中で念じながら、暫くそこに佇んだ。「明易き」との季語の選択に、この世で限りある生を営む者同士の共感の思いが、投影しているのかも知れない。平成11年作。『河岸段丘』より。