更紗満天星はツツジ科ドウダンツツジ属の落葉低木。花に紅色の筋が入り、更紗模様に似ていることから名付けられた。日本固有種で、北海道の一部、本州、四国の一部に分布。深山の林縁や岩地などに自生するほか、庭木しても植えられる。花期は6~7月。釣鐘状の花の形はドウダンツツジ(春季)に似るが、それより大きく、野趣がある。

更紗満天星はツツジ科ドウダンツツジ属の落葉低木。花に紅色の筋が入り、更紗模様に似ていることから名付けられた。日本固有種で、北海道の一部、本州、四国の一部に分布。深山の林縁や岩地などに自生するほか、庭木しても植えられる。花期は6~7月。釣鐘状の花の形はドウダンツツジ(春季)に似るが、それより大きく、野趣がある。

ヒガンバナ科の球根草。中南米原産で、複数の原種から数百種類の園芸品種が作られている。春に花茎と葉がほぼ同時に地上に現れ、その後開花。百合に似た6弁の大きい花を2~4個つけた様子は、帆船が大きな帆を上げたようだ。花の色は白・赤・薄紅・淡黄など。冬になると枯れて地上部がなくなる。

春は雪解けの季節だ。春の日差しや雨、東からの風は雪解けをうながし、多くの山々を被っていた雪は、日々消え去って、山膚が現れる。しかし、富士山の雪解けは夏に及ぶことから、「雪解富士」として仲夏の季語になっている。日々緑を深める山々の後ろに、ひと際高く聳える富士山を仰ぐ気分は爽快だ。また、旧暦五月、雪が消えて夏の大地に聳え立つ富士山を「五月富士」と称し、やはり仲夏の季語。

夏の木立が鬱蒼と茂って、太陽を遮り、昼なお暗いさま。落葉樹が芽吹き始めた頃の森は、さんさんと日が差し込んで、その明るさに春の到来を実感するが、夏になり、若葉青葉が日を遮るようになると、森の中は昼間もめっきり暗くなる。「緑陰」が木洩れ日のある明るい木陰を想像させるのに対し、「木下闇」は鬱蒼とした木陰の暗さに焦点が当たっている。明るい所から急に木陰に入った時など、昼間でも「闇」と呼べるような暗さを感じることがある。

ユキノシタ科の常緑多年草。「雪の下」「鴨足草」とも表記。北海道を除く全国の山野に自生するが、庭園にも植えられる。半日陰で湿った場所を好む。初夏に高さ20~50センチの花茎の先に、下2枚の花びらだけが大きな白い5弁花を咲かせる。小振りの花なので見過ごしがちだが、よく見ると、楚々として味わい深い花である。
