楸邨の弟子の数ほど青棗

「青棗」(あおなつめ)は、棗のまだ熟さない青々とした実のこと。初夏に芽を出した棗は、葉の根元に淡黄色の小花をつけ、程なく青い実を結ぶ。

掲句は、保育園の園庭の棗が素材になっている作品。ほとんど毎日そこを通るので、芽が出て目立たない花をつけ、実を結んでそれが少しずつ成長してゆく様がよく観察できた。棗の花も実もこれといって目を引くところはないが、実を結んだばかりの瑞々しい青さは、印象的だ。その野趣のある趣から、それぞれ型にはまらずに独自の道を歩んだ楸邨の弟子といわれる人たちのことを思い浮かべた。平成29年作。


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